アメリカのキャンピングカー(モーターホーム)BCヴァーノンのブレーキパイプ交換を出張修理で交換してきました。
事故になりかねないブレーキのトラブル・・・
アメリカ製のキャンピングカーにはあり得るブレーキのトラブルについてご紹介します。
アメリカのキャンピングカーに多いブレーキのトラブルとは?
【BCヴァーノン】ブレーキオーバーホールの記事でも紹介しましたが
アメリカのキャンピングカーによくある、ブレーキの引きずりを起こすことが多い。
特にベンデックス製のキャリパーが、引きずりを起こすことが多いです。
(年式が新しいアメ車は、ブレーキキャリパーの性能も良くなっています)
ブレーキパイプからキャリパーをつなぐブレーキホースも、経年劣化によりオイルが漏れることもあります。
もう一つは錆によるブレーキパイプの腐食です。
ブレーキパイプの腐食により、走行中にブレーキオイルが漏れたら、重大な事故になりかねません!
アメ車の下回りは特に錆やすいです。
- スキーに行くことが多い(雪道走行)
- ジェットスキー、サーフィンで海に行くことが多い
- 駐車場所が海から近い
などの錆やすい環境でキャンピングカーを使用している方は特に、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
有効なメンテナンス方法は、下回りのアンダーコート。
アンダーコートは、粘度の高い塗料で下回りを塗装することで、防錆・防音・防熱・防振・防水などの効果があります。
もう一つは、シャーシブラック。アンダーコートよりは質は落ちますが、車検時に毎回シャーシブラックで塗装してあげることにより、錆を防ぐことができます。
【BCヴァーノン】リアブレーキパイプ交換
出先でブレーキが利かなくなり、レッカーで近くの知り合いの家に運ばれたBCヴァーノン。
ブレーキが利かなくなった原因は、リアのブレーキパイプが錆で腐食しオイルが漏れたことによるものです。
走行不能の状態なので、出張修理でブレーキパイプを交換しました。
パイプが腐食していたのは、デフの頂点部分です。
この頂点部分にパイプを固定するプレートが付いていて、そこに水がたまり錆びて腐食してしまったようです。
腐食しているパイプのみを外し、その場でパイプを作成し取付します。
外したブレーキパイプ。かなりひどく錆びていました。
固定するネジ部分を作成し、同じ形になるようにパイプを変形させます。
パイプを取付し、オイルのエアー抜きをして作業終了。
今回は、とりあえず自走できるようにするため、腐食した部分のみを交換しましたが、前から後ろまで錆びている状態なので、全部の交換が必要です。
走行中にブレーキオイルが漏れたらどうなる?!
紹介したBCヴァーノンのように、もし走行中にブレーキオイルが漏れると
ブレーキがスカスカの状態
になります・・(;´Д`)
ブレーキオイルが漏れると、油圧が逃げて、ブレーキペダルの踏みしろが深くなります。
車が止まらなくなるんじゃないか?!!!
と恐怖になってしまいますが、完全にブレーキが利かなくなる訳ではありません。
ブレーキは2系統に分かれているので、後輪が利かなくなっても前輪でブレーキをかけるので止まらなくなることはありません。
しかし、急にブレーキがスカスカになったら、かなり怖いです・・
それが坂道だったら・・なんて考えたら、事故につながる可能性もありますからね。
もちろん、走行できない状態になるので、レッカーになります。
このようなことが起きないように、定期的な点検・メンテナンスがとても大事なのです!
ちょっと心配だなぁ・・
なんて思う方は、点検してもらってくださいね!